以下、17個のシンポジウムを公募いたします。
「テーマ」と「公募趣旨」は以下の通りでございます。
皆様のご応募、お待ちいたしております。
演題募集期間
2024年3月8日(金)~
4月8日(月)
4月17日(水)まで延長しました
4月26日(金)まで延長しました
演題募集を締め切りました
公募シンポジウムの採否は5月中旬 6月上旬までに通知いたします。
不採択の場合は、一般演題への応募に切り替えてさせていただく可能性があります。
★ご応募は「演題募集のご案内」ページよりお願いいたします。
シンポジウム1(仮)
⚫︎テーマ
高血圧成因に関する多臓器連関
開く公募趣旨
高血圧は心血管イベントの強力なリスク因子であり、その克服は健康寿命を維持するためにも大変重要な課題となっている。血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の2因子により決められるが、それぞれの因子に対して、多くの臓器の関連が存在することがあきらかとなっている。すなわち脳、心、腎、神経、肺、腸、皮膚などの各種臓器と、血圧上昇との関連性が近年クローズアップされている。本シンポジウムでは高血圧の成因に関する多臓器との連関について最新の基礎・臨床研究などについて各演者から発表していただき現状と今後の展開について理解することを目的とする。
シンポジウム2(仮)
⚫︎テーマ
高齢者高血圧の生活習慣修正はどこまで可能か
開く公募趣旨
高血圧に対する集団アプローチの手段として、非薬物療法(生活習慣修正)は極めて重要です。わが国では、未曾有の高齢化社会を迎えつつあり、高齢者高血圧における生活習慣修正の重要性が増しています。一方、長年の生活習慣を修正(変更)することは、加齢に伴って、より難しくなりますし、適正体重維持とフレイル、運動療法と転倒予防、等、トレードオフの関係にある問題点もあります。これらの問題点を如何にクリアするか、臨床現場での疑問に回答するためのエビデンスは、極めて限定的と推測します。しかし、当該テーマについて、エビデンスとコンセンサスを整理しておくことは、高齢者高血圧の診療において有意義と考えます。
シンポジウム3(仮)
⚫︎テーマ
高血圧の合併症:心不全と脳卒中
開く公募趣旨
2018年12月に健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法が成立し、丸5年が経過しました。本シンポジウムでは、高血圧が引き起こす二つの主要な合併症である心不全と脳卒中に焦点を当て、循環器内科医と脳卒中内科医とのクロストークにより、異なる専門分野や経験を持つ演者による最新の研究成果や臨床的な知見および貴重な洞察を共有していただきます。高血圧合併症としての心不全と脳卒中対策について、参加者がより効果的な治療や予防戦略を実践に移せるよう議論する場としたいと思います。
シンポジウム4(仮)
⚫︎テーマ
降圧治療におけるQOL、費用対効果と臨床イナーシャ
開く公募趣旨
高齢化社会を迎える現在において、単に降圧治療を行うだけではなく、肉体的、精神的、そして社会的に、完全に満たされた状態すなわち“ウェルビーイング”を各患者個人が実感できることを目指すべきと考えられる。一方で、降圧目標の達成だけでも、達成できている患者はわずか20数パーセントに止まるという現状がある。この原因として挙げられるのが臨床イナーシャである。臨床イナーシャの原因は多岐にわたっており、その克服は容易ではない。本シンポジウムでは多職種からの演題を募り、コメディカルにも参加いただくことでより広範囲からの知恵を結集し、治療におけるQOLへの影響や、その費用対効果等を議論し、同時に臨床イナーシャ克服への道筋を見出す機会としたいと考える。
シンポジウム5(仮)
⚫︎テーマ
食塩摂取と高血圧・高血圧性臓器障害
開く公募趣旨
高血圧は心血管イベントの強力なリスク因子であり、その克服は健康寿命を維持するためにも大変重要な課題となっている。血圧上昇に関連する大きな要因は、食塩摂取である。日本は世界の中でも食塩摂取量が多く、減塩が国民健康に重要であることは周知のとおりである。気候変動や人口動態やライフスタイルの変化により、食塩摂取量管理の重要性がさらにクローズアップされている。すなわち過剰・過小をさけ、適切な量の食塩摂取が重要である。本シンポジウムでは食塩摂取と高血圧および高血圧性臓器障害について最新のトピックスについて各演者から発表していただき現状と今後の展開について理解することを目的とする。
シンポジウム6(仮)
⚫︎テーマ
特定健診における高血圧管理の課題:2024年度開始の第4期計画から考える
開く公募趣旨
特定健診は生活習慣病の引き金となるメタボリックシンドロームの早期発見に着目した健診であり、2008年に始まり、概ね5年ごとの改訂を経て2024年4月から第4期となった。第4期の特定保健指導では、これまでのプロセス評価に加えてアウトカム評価も導入された。また従来は特定健診時の服薬者のみ特定保健指導の分母から除外できていたが、保健指導開始後に高血圧等の服薬に移行した場合も分母から除外できるようになるなど受診勧奨がやりやすいようになった。一方、保健指導判値は130/85のままであり、ガイドラインの130/80とは乖離があり、最新のガイドラインに合わせて修正された脂質異常症とは差がある。本シンポジウムでは、特定健診における高血圧管理を中心とした現状と課題について様々な角度から議論していきたい。
シンポジウム7(仮)
⚫︎テーマ
高血圧治療最新の展開:個別化アプローチへ向けて
開く公募趣旨
高血圧の成因や治療薬への反応性、予後には、遺伝的要因や生活習慣、環境要因など、さまざまな因子が関係しています。遺伝子や代謝産物を網羅的に評価するために、ゲノム解析やメタボロール解析が行われ、遺伝的リスク、薬物反応性の予測や遺伝子治療が研究されています。また、食事、運動などの生活習慣や環境要因、診療情報を含めたビックデータ解析、ウェアラブルデバイスによる生体情報の評価、AIによるリスク評価や治療効果予測など、革新的なテクノロジーが次々と出てきました。本シンポジウムでは、個別化アプローチにつながる、様々な角度からの演題を公募いたします。
シンポジウム8(仮)
⚫︎テーマ
今、求められる地域包括ケアシステム 〜HFpEFを中⼼に〜
開く公募趣旨
本邦では、超高齢化社会を反映して心不全患者は増加の一途を辿っている。HFpEFの治療法は確立されていないが、その心不全非代償化には高血圧が大きく関与する。心不全患者の予後改善、QOL向上のためには、血圧コントロールを含め多職種ケアチームによる包括的治療が急性期から慢性期に至るまでシームレスに提供されることが重要である。団塊の世代が後期高齢者となる2025年を前に、心不全患者に対する地域連携パス、退院調整カンファ、外来心大血管リハビリテーションなど地域包括ケアシステムに関し、各地域における行政も含めた取り組みの成功例や解消困難な課題等について情報を共有し、心不全パンデミックに対するヒントを得たい。
シンポジウム9(仮)
⚫︎テーマ
降圧治療と尿酸管理の両立・実践
開く公募趣旨
循環器病の予防による健康寿命の延伸を目的に国に策定された「循環器病対策推進計画」は既に第二期に入っており、この計画中には高尿酸血症は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・慢性腎臓病と共に循環器病の主要な危険因子として管理を行う必要があると明記されている。高尿酸血症合併高血圧患者においては、各種降圧薬の尿酸代謝へ与える影響を把握した上で血圧と尿酸値の両者の管理を実践していくことが重要と考えられる。本シンポジウムでは、尿酸の循環器病の危険因子としての病態生理や、高血圧診療における尿酸の管理を行うためのポイントなどに関する演題を募り、改めて尿酸管理の必要性に理解を深めたい。
シンポジウム10(仮)
⚫︎テーマ
AI活⽤の⾎圧および健康評価へ
開く公募趣旨
診察時血圧から家庭血圧、さらに早朝高血圧や夜間血圧の重要性など、血圧評価手法はエビデンスに基付きながら着実に進化してきた。近年のAIを用いた住民健診の分析等から更なる血圧・健康評価の進化を期待したい。
シンポジウム11(仮)
⚫︎テーマ
臨床研究につながる基礎研究
開く公募趣旨
高血圧に対する薬物治療(細胞療法、遺伝子治療含む)における新しい治療の開発につながる基礎研究を推進するため、日本高血圧学会では基礎研究助成を行っている。本シンポジウムでは、基礎研究を臨床研究に繋げるためには ①どのような基礎研究が必要か、②どのように臨床研究を計画するべきか、③基礎研究を臨床研究に生かすための具体策、を基礎研究者と臨床研究者に発表していただいたうえで、お互いの見解について十分なDiscussionをお願いする。
シンポジウム14(仮)
⚫︎テーマ
通信デバイスを⽤いた⾼⾎圧・⽣活習慣病評価
開く公募趣旨
在宅勤務の推奨や働き方改革など近年の社会変化に伴い、日常診療も大きな転換期となっている。ウェアラブルデバイスによる健康管理は大きな注目を浴びており、その現状とこれからの在り方に関する議論を期待する。
シンポジウム15(仮)
⚫︎テーマ
高血圧成因のUPDATE~基礎的研究の新展開
開く公募趣旨
高血圧は心血管イベントの強力なリスク因子であり、その克服は健康寿命を維持するためにも大変重要な課題となっている。血圧が上昇する原因について、これまでも多くの基礎的研究がなされてきているが、完全な高血圧発症抑制、疾患発症コントロールをするに至っていない。高血圧克服のために、高血圧の成因について知識と理解を深めることは重要である。本シンポジウムでは高血圧の成因に関する最新の基礎研究について各演者から発表していただき現状と今後の展開について理解することを目的とする。
シンポジウム16(仮)
⚫︎テーマ
二次性高血圧の賢い診断法 ~私はこう診断する〜
開く公募趣旨
二次性高血圧は特定の原因による高血圧で、本態性高血圧とは病態も治療方針も大きく異なる。見逃せば治療抵抗性高血圧を引き起こすことも多く、心血管系の合併症も増える。一方上手に診断できれば効果的に血圧を降下させることができるため、適切な診断能力が求められる。しかし実際の臨床で高血圧患者は多く、その多忙な中で専門医はどのように診断をつけているのか、本シンポジウムではそのコツを披露していただく。
シンポジウム17(仮)
⚫︎テーマ
外国人患者の高血圧
開く公募趣旨
高血圧やその後の脳心血管病発症の傾向や、食塩感受性・降圧薬の効果など、人種による違いを学ぶ。
シンポジウム18(仮)
⚫︎テーマ
原発性アルドステロン症におけるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の意義を探る
シンポジウム18は、スポンサードシンポジウムのところを公募シンポジウムとして募集をしておりました。
応募いただいた先生方には、不手際によりご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます。
シンポジウム21(仮)
⚫︎テーマ
デジタル医療の医療安全と倫理
開く公募趣旨
様々なデジタル技術を用いた医療の開発は急速に進んでいる。高血圧の分野でも、高血圧治療補助アプリCureAPP HTが保険適用になったのは記憶に新しいところである。治療効果を高めるだけでなく、医療費の増大、医療者の人手不足などに対応するために、デジタル医療の導入は必要不可欠と考えられる。一方で、デジタル医療開発の際の個人情報保護、開発された診療支援ツールの品質保証など、医療安全や倫理の観点から解決すべき課題も多く存在する。また生成型AIの高機能化・一般化は、医師患者関係を根本的に変容させてしまう可能性を秘めている。本シンポジウムは、デジタル医療の医療安全と倫理について、現状を整理し、今後の進むべき方向を議論したい。